必読!翻訳学習書


誰でも気軽に情報を発信できるWebとは異なり、書籍というのは、基本的にはその分野で実績のある人が自身の経験の集大成として書いていますので、一定水準以上の情報価値を備えています。

ここでは、これまでに自分が読んだ翻訳関連書籍の中から、比較的初心者向けの内容のものを紹介しています。ただし、下の方に紹介してあるものは英訳用ですので、中級〜プロフェッショナルの方にもお薦めです。 

いずれも投資金額に見合う価値のある本ばかりで、強くお薦めできます。


 

日本語の作文技術 (朝日文庫)

本多 勝一 著

わかりやすい。わかりやす過ぎる。

修飾語句の最適な配列や句読点の打ち方など、わかりやすい文章を書くためのスキルを、具体例を使って鮮やかに解説。読んだ次の日から文章が変わる即効性が嬉しい。本書を読んでいない翻訳者を私は絶対に認めない。

 ■ 日本人の英語 (岩波新書)

 

マーク・ピーターセン 著

 

ネイティブの感覚と論理をこれほどまでに分かりやすく説明した本は他に見当たらない。特に第16章以降は圧巻としか言いようがない。

 

薄い本なのに内容が濃すぎて、1度読んだだけでは足りない。常に座右においておきたい1冊。上級者向け。

■ 翻訳入門―翻訳家になるための考え方と実践 (Nova books)

 

辻谷 真一郎 著

 

構文把握と文法解釈を経て解釈した英文の内容は、わかりやすく、日本語として自然な言葉でアウトプットしなくてはならない。分かっているがなかなかできないこのプロセスを独自の方法論で解く。初心者にお薦め。
 

 

■ 日本語練習帳 (岩波新書)

 

大野 晋 著

 

何気なく使っている「は」と「が」の用法と使い分け方を、実に易しく明快に教えてくれる。この2つの助詞に対する理解が深まれば、自身の訳文に間違いなくフィードバックされる。その感覚を是非体験して欲しい。

 

翻訳者なら、まずは第2章を読むだけでいい。この良書が1円だなんて... 

■ すぐに使える!ビジネス文章の書き方 (PHPビジネス新書)

 

高橋 昭男 著

 

これは翻訳の本ではない。しかし、元翻訳者という著者のバックグラウンドが、本書には色濃く反映されている。

 

『日本語の作文技術』と重複する内容も多いが、書いてはいけない文章や表現に思わずハッとさせられることに加え、「箇条書きの決まり」や「情報の見せ方」など、翻訳者にとっては目から鱗の 情報が満載。

 

 

 

■ 翻訳の原点―プロとしての読み方、伝え方 (Nova books)

 

辻谷 真一郎 著

 

初心者向けの「翻訳の原点」とは打って変わって、こちらはかなり高度な内容。「情報量の大きさ」という視点から訳文を練っていくプロセスは実に鮮やか。翻訳の醍醐味に迫る1冊。 

■ 英文翻訳術 (ちくま学芸文庫)

 

安西 徹雄 著

 

学生時代に習った文法・構文を押さえつつ、解釈から翻訳へと鮮やかに昇華させてくれる珠玉の1冊。長年翻訳している人にとってはそれほど目新しい内容ではないものの、体系的にまとめてある点が◎。
 

 ■ aとtheの底力

 

津守 公太 著

 

cancer (ガン) や pnuemonia (肺炎) は無冠詞なのになぜcold (風邪) は I have a cold. と a を付けるのか。英訳するときに必ずぶち当たる「複数と冠詞」という難題について、「モノ」、「カタチ」、「リンカク」というキーワードを軸に、現役の予備校講師ならではの易しい言葉ですっきりと解説してくれる親切な1冊。
 

■ 英語のなかの複数と冠詞―日本人は本当に英語を理解しているか

 

小泉 賢吉朗 著

 

英訳するときに必ずぶち当たる「複数と冠詞」という難題に、豊富な実例と明快な言葉で答えてくれる目から鱗の1冊。この1冊ですべてが解決するわけではないものの、読後にはっきりした違いを感じることのできる良書。前述の『aとtheの底力』の後に読むとさらに効果大。
 

■ マスターしておきたい技術英語の基本

 

リチャード・カウェル、錦華 共著

 

チープなイラストとレイアウトに一瞬たじろぐが、侮ってはいけない。日本人が技術英語を書く際に犯しがちな過ちを、簡潔な言葉でバッサリと斬っており、その切れ味は鋭い。わずか177ページのA4版書籍に2520円という驚きの価格設定だが、買って後悔する可能性は極めて低い。 

■ 技術英文の正しい書き方

 

佐藤 洋一 著

 

レッスン形式になっていて読みやすい。1つ1つの文は短いが、いずれも好例ばかりで、実績ある著名な翻訳者の英訳のエッセンスがぎっしりと詰まっている。悪例として挙げられている文が、いかにも学習者が、ともすれば私自身も書いてしまいそうなものばかりで、指導者としての経験の豊かさも垣間見せてくれる。
 

   
   

 

  

 

 

ログイン
ユーザー名:

パスワード:


パスワード紛失

関連リンク

リンゴプロ翻訳サービス

リンゴプロ翻訳サービスは、中村が代表を務めている翻訳会社です。