今日から使える和訳の極意 - Tip 25: 使役動詞をむやみに「〜させる」と訳さない (1)

Tip 25: 使役動詞をむやみに「〜させる」と訳さない (1)

カテゴリ : 
英日翻訳Tips
執筆 : 
ellersley 2013-7-8 11:33

英語では、自動詞を他動詞として使いたい場合に、使役動詞を使います。使役動詞の代表例が make で、cause が使われることもあります。

【例文 1】

We all understand that we need a major structural change in our company. The question is how to make the change happen.

和訳時に気をつけたいのは、使役動詞が使われているからといって、むやみに「〜させる」と訳さないということです。

例えば、【例文 1】を、「問題は、いかにしてその変化を起きさせるかだ。」などと訳すのは、洗練されているとは言えません。

使役動詞が出てきた場合には、「他動詞に変える」ことをまず考えてみましょう。「起きる」は自動詞ですが、この動詞には、「起こす」という他動詞があります。

したがって、【例文 1】は次のように訳せます。

(○) 問題は、いかにしてその変化を起こすかだ。

英文に使役動詞が使われていなくても、日本語だと使役形が使われやすい動詞もあります。improve などはその典型例です。

【例文 2】

We successfully improved the overall system performance by effective load balancing and process migration.

【訳文 2】

(△) 当社は、効果的な負荷配分とプロセス移動によってシステム全体の性能を向上させることに成功しました。

ダメというわけではありませんが、「向上させる」とほぼ同義の他動詞もあります。

【訳文 2 の改善案】

(○) 当社は、効果的な負荷配分とプロセス移動によってシステム全体の性能を高める (上げる) ことに成功しました。

「改善する」も選択肢の 1 つですが、文脈によっては、「それまでが悪かった」というネガティブなニュアンスを帯びることがありますので、注意が必要です。

日本語の「〜させる」という動詞は、「こちらの条件を相手に受け入れさせた」や「食べたものを吐き出させた」など、「無理やり」とか「強引に」というニュアンスで使うことも多い上に、音律的にもあまり美しくないように思います。

したがって、「〜させる」と訳すのは、最後の手段と考えるのが良いでしょう。

トラックバック

トラックバックpingアドレス http://aoc-translation.lomo.jp/modules/d3blog3/tb.php/28
参照元
cheap air jordan2015-10-26 13:46
embchamber.org/D3VbBORZSa9Girls Air Jordan 3 Bl......more
cheap air jordan
ログイン
ユーザー名:

パスワード:


パスワード紛失

関連リンク

リンゴプロ翻訳サービス

リンゴプロ翻訳サービスは、中村が代表を務めている翻訳会社です。