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In Walks The Night / HEART

カテゴリ : 
音楽
執筆 : 
ellersley 2011-6-8 6:10

Song writer/composer(s): Nancy Lamoureaux Wilson, Daniel O'Brien,
Tina Harris, Ann Dustin Wilson
 

 

 

The night is falling like an angel on your memory
And we are well acquainted
We are sworn enemies
And the lonely beating of my heart tonight
is only one more thing I gotta fight
  

 

舞い降りる天使のように
あなたの記憶に夜のとばりが降りる
私たちは 時に親しく
時に憎しみ合った仲

寂しく脈打つ今夜の鼓動は、
立ち向かうべきもう1つの敵

  

Well I think about you baby
Days of heaven that we had
Then I get to thinking maybe
-Maybe too much thinking's bad

 

あなたと過ごした
天国のような日々を思うと
つい考えてしまう
でも 考え過ぎるのがダメなのね
 

Well my mind takes no prisoners
-pities no one
Spares not even me 'til the harm is done
Here I go again
The night just walked in

 

今 私の心は冷酷そのもの
傷つくまで
自分さえも容赦しない
でも私はまた立ち上がる
日が沈んだから

In walks the night
In walks my fantasy
Darkness all around me
And I'm dying for the light
Reach down for a little strength deep inside

 

ゆっくりと夜のとばりが降りる
幻想が歩み寄ってくる
漆黒の暗闇の中
私は光を渇望し
心の奥に潜む少しばかりの勇気に手を伸ばす

 

Well I know I love my freedom
But lonely feelings come and go
And night time is a season
Feel the cold wind blow

 

私は自由でありたい
わかっていても
孤独が行き交うこともある
夜は冷たい風が身に凍みる季節

 

And I toss and I turn and I walk the floor
I don't wanna cry - don't wanna cry no more
Here I go again
The night just walked in

 

寝つけない私は
寝返りを繰り返し ベッドから降りる
私はもう泣きたくない
もう一度立ち上がろう
日が暮れたから

 

In walks the night
In walks my fantasy
Darkness all around me
And I'm dying for the light
Reach down for a little strength deep inside

 

ゆっくりと夜のとばりが降りる
幻想が歩み寄ってくる
漆黒の暗闇の中
私は光を渇望し
心の奥にたたずむ少しばかりの勇気に手を伸ばす

 

I reach down for my sanity
If only these eyes could see
through all the emptiness I found around me
In walks the night

 

自分を包むこの空虚な気持ちを
この目で見通すことができたらいいのに
ゆっくりと夜のとばりが降りる

I can almost feel you in the darkness all around
Still I'm waiting for the break of day
Waiting for a miracle
A dream that won't wander away

 

暗闇の中
もう少しであなたを感じられる
夜明けをじっと待ちながら
私は奇蹟を
決して消え去ることのない夢を待つ

 

Well my mind takes no prisoners
- pities no one
It spares not even me 'til the harm is done
Here I go again
The night just walked in

 

今 私の心は冷酷そのもの
傷つくまで
自分さえも容赦しない
でも私はもう一度立ち上がる
日が沈んだから

 

In walks the night
In walks my fantasy
Darkness all around me
And I'm dying for the light
Reach down for a little strength deep inside

 

ゆっくりと夜のとばりが降りる
幻想が歩み寄ってくる
漆黒の暗闇の中
私は光を渇望し
心の奥に潜む勇気と正気を求めて手を伸ばす

 

I reach down for my sanity
If only these eyes could see
through all the emptiness I found around me
In walks the night

 

自分を包むこの空虚な気持ちを
この目で見通すことができたらいいのに
ゆっくりと夜が歩み寄ってくる

 

The night just walked in
In walks the night
The night just walked in
Maybe I'll be all right
In walks the night

 

周りが暗くなり
ゆっくりと夜が訪れる
私はきっと大丈夫
ゆっくりと夜のとばりが降りる

 

 

翻訳: 中村泰洋
   

 

HEARTは、アン(Vo)とナンシー(G)のウィルソン姉妹を中心とするロックバンドです。80年代のハートはコマーシャル色が強かったため、ロックにカテゴライズするには少々微妙なサウンドでしたが、戦略は当たり、Alone と These Dreams という2曲が全米No.1ヒットを記録しました。現在30代以上のアメリカ人なら、おそらく誰もがこのバンドを知っているでしょう。

 

しかし今回取り上げるのは、これらのヒット曲ではなく、人気がピークアウトした後、'93年に発表した「Desire Walks On」アルバム収録のしっとりとしたバラッドチューンです。それまでのコマーシャル路線と決別し、ロックに回帰したこともあって、セールス的には全米最高48位と奮いませんでしたが、アルバムとしての完成度は高く、個人的には80年代のコマーシャルサウンドよりも気に入っています。

 

さて本題に移りますが、ロック音楽シーンにおいて、この曲ほど過小評価されすぎているロックバラードチューンはないように思います。本稿を書くに当たり、インターネットを少し検索してみましたが、この曲を名曲と評する声は、少なくとも日本のサイトには1件も見当たりませんでした。しかし、「女ロバート・プラント」とも称されるアン・ウィルソンの歌唱力は言うに及ばず、美しいピアノの調べで始まるイントロから優しく盛り上げていく曲展開は HEART ならではで、美しいサビとそのバッキングコーラスも良いですね。展開は Alone と似ていますが、Alone ほど盛り上げ過ぎていない点が心地よく、突き刺さるような孤独感に覆われた Alone とは対照的に、曲も歌詞もポジティブで、聴き終えた後に爽やかさが残ります。

 

ジャケットに写る2人の美人は、言うまでもなくウィルソン姉妹本人です。黒髪が姉でVoのアン、金髪が妹のナンシー(G)。当時から18年が経過した今も HEART は活動しているようです。ちなみに、下のリングが、現在のナンシーの画像。

  

http://www.flickr.com/photos/yahoocleveland/6075874503/in/set-72157627383394767

 
お歳を召してもなお、依然衰えぬ美しさ。これを見ると、お姉さんに対する興味も俄然膨らみます。さて、お姉さんは...

 

http://www.flickr.com/photos/yahoocleveland/6076410086/in/set-72157627383394767 

 

 

あれっ! 間違えた。何でマツコ・デラックスが出てきたんだろ。

 ...

 

... いや待てよ。よく見ると、隣にいらっしゃるのは紛れもなく妹のナンシー...

ということは...

 ...

 

 

 

 

http://www.flickr.com/photos/yahoocleveland/6076407582/in/set-72157627383394767 

 

お姉さん ....
幸せすぎたのか、それとも、80年代のコマーシャル路線がよほどストレスだったのか、...

いずれせによ、この18年のどこかで、ご自身の内に潜んでいた何かが確実に臨界点を越えたようだ

 

 

   
それはさておき、自分にとって1993年という年は、人並みに将来のことを考え、悩んだ時期であり、今振り返ってみても、これまでの人生で最もつまらなかった年として記憶されています。何をして、どんなことを考えていたのかは覚えているのですが、楽しかった出来事をまったく思い出せません。翻訳という仕事は、将来の選択肢の1つとしてすでに持っていましたが、具体的にイメージすることはできず、「翻訳なら、人に使われずに生きて行けそうだ」という浅はかな想像に耽る程度でした。私は何でも1人で計画して行動したいタイプで協調性に乏しく、人から指図を受けることに苦痛を感じる性格だったので、会社員は無理だという自覚があったのです。かといって自ら起業するような意欲やアイデアがあるわけでもなく、どうやって生きていくのが自分にとって最も幸せかを悶々と考えて過ごしていました。

 

HEART の曲は、そんな当時の悩みに答えを出してくれたわけでも、そんな自分を後押ししてくれたわけでもありませんが、心地よい音楽に耳を傾けている分には、そんなつかみどころのない悩みや苛立ちから解放され、束の間の安息を得ることができたのでした。

 

今は当時と違ってインターネットがありますし、20歳そこそこの頃に比べれば多少の人生経験を積んでいますので、現実逃避手段として音楽を聴くことはほとんどなくなりましたが(もっとも、今の現実は、逃避したくなるような醜いものではありませんが)、それはすなわち、現在の出来事や経験とシンクロする曲がないということであり、20年後には、今のことを音楽とセットで思い出すようなことも少なくなるのでしょう。それはそれで少々寂しいような気もします。

 

少々蛇足なのですが、当時私は、In Walks The Night という曲名の意味を「夜の散歩のとき」と解釈していました。曲中の The night just walked in という一節からようやくタイトルの意味を理解し、英文法における「倒置」という技法の本質を実感したのは、ずいぶん経ってからです。そして同時に、walk という動詞が必ずしも人や動物の「歩行」だけを意味するのではなく、「ゆっくり進む」という比喩的な意味でも使えることも学んだのでした。

 

「まあまあ、じゃないかな。」

 

In Walks The Night にまつわる当時の自分の悩みに対する現在の心境です。翻訳を取り巻く環境は10年前と比べてはるかに厳しくなっており、将来の不透明感も増していますが、現在の自身の生活や仕事が、当時の悩みの延長線上にあることは明らかであり、その悩みが起点となり、自らの意思決定の積み重ねによって、現在の自分をゆっくり、じわじわと作り上げてきたということを、今はっきりと認識できるからです。

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The Radio Saved My Life Tonight / Bon Jovi

カテゴリ : 
音楽
執筆 : 
ellersley 2011-5-17 14:40

 

I got something on my mind
I'm just a little bit depressed
I try to blame it on a rain
But it was in my heart I guess
 
すっきりしないこの気持ち
雨のせいにしようとしてみるが
気分がさえない原因は
おそらく自分の心の中
 
I'm feeling like a stranger
When I drove through my hometown
Past the sign that reads 'The Boyhood Home
of a Place That's Long Gone Now'
 
生まれ育った町へ車を走らせてみても
場違いな感覚に包まれるだけ
目に入った看板に書かれていたのは
「今は無き少年時代の家」との文字
 
I realized, ain't nothing what it used to be
Then I heard a song that takes me to my memories
 
もう当時を偲ぶものは何もない
そんな思いに包まれたとき
懐かしい曲が聞こえてきた
 
The radio saved my life tonight
An old song that the DJ played made me feel alright
I made it home by my dashboard lights
The radio saved my life tonight
 
今夜はラジオに救われた
番組から流れてきた懐かしい曲に元気づけられ
僕はダッシュライトを頼りに家に戻ることができた
ラジオが僕を救ってくれたんだ
 
Just this side of morning, just this side of dawn
I walked so soft into my bedroom,
saw my wife sleeping alone
She whispered "Baby, are you okay?
Have you been gone for long"
I just kicked of my jeans I held her close
I held her all night long
 
明け方、そっと寝室に入ると
一人で眠っていた妻がささやいた
「大丈夫? 遅かったわね」
僕はジーンズを脱ぎ捨てて彼女を引き寄せ
朝まで抱いていた
 
Tried to sleep,
but in my mind I heard that song
Like a friend in need,
melody keeps me hanging on
 
眠ろうとしたけど、
心の中であの曲が聞こえてきた
メロディが、
真の友のように僕を励ましてくれた
 
The radio saved my life tonight
A sad song that the DJ played made me feel alright
'Cause I drove down a lonesome highway
just me and my dashboard light
The radio saved my life tonight
The radio saved my life tonight
 
僕はラジオに救われた
番組から流れてきた悲しい曲が
ダッシュライトとともに
寂しくハイウェイを走っていた僕を
癒してくれた
 
  翻訳: 中村泰洋

 


再び Bon Jovi の曲です。今回は、アルバム未発表のマニアックな 1 曲を取り上げてみました。もともとは、1992 年に発表された「Keep the Faith」アルバムに収録される予定だったようです。こんな素晴らしい曲がボーナストラックからも漏れたことに、個人的には納得がいきませんが、おそらくアルバムのコンセプトに合わなかったのでしょう。

 

「The Boyhood Home of a Place That's Long Gone Now」という一節は、何やら意味深な感じがするのですが、不可解です。このような看板が実在するのか、あくまでもジョン自身の空想による架空の一節なのか、この一節に何か比喩的なメッセージが込められているのか、残念ながらよくわかりません。

 

あまり注目されていない点なのですが、この時代あたりから、ジョンが書く詩に、prosody、つまり強勢や抑揚といった音律に対する配慮が強まったように感じられます。この曲に関しては特にその傾向が強く、最初のヴァースから mind-depressed, rain-guess といった具合に韻を踏んでいることに加え、サビの直前では、Tried to sleep - a friend in need, in my mind - melody といった具合に、各節の末尾以外でも似たような音律・音節のフレーズを並べています。曲名の The Radio Saved My Life Tonight にしても、Radio - My Life, Saved - Tonight という具合に音律が重なって心地よいリズムを形成するため、例えば The Radio Saved Me Tonight などとするよりも心地よく響きます。

 

私が初めてこの曲を耳にした媒体はラジオではなく DVD で、しかも夜ではなく真っ昼間でしたので、残念ながらこの曲から「The radio saved my life tonight」体験はできませんでしたが、印象深い 1 曲であり、Bon Jovi の隠れた名曲であることは間違いないでしょう。

 

曲の冒頭で a little bit depressed と言っているのに、3:28 から始まるソロのグルーブが、そんな気分を過去のものにしてしまい、聴き終わるころにはリスナーをすっかり元気にしてしまう。Bon Jovi はこういう展開の曲づくりが本当に上手いバンドだと思います。YouTube のユーザーコメント欄にも、「This song saved my life.」みたいなうコメントがたくさん並んでいますね。

 

「Saved my life」というのは少々大げさですが、ラジオで初めて耳にした曲の中で自分が印象に残っているものは、Def Leppard の Love Bites と Cheap Trick の The Flame です。共に名曲ですので、いずれこのブログで取り上げたいと思います。 

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会いたかった / AKB48

カテゴリ : 
音楽
執筆 : 
ellersley 2011-5-2 11:41

Words: 秋元康 

Music: BOUNCEBACK

 

 


 

会いたかった 会いたかった
会いたかった Yes!
会いたかった 会いたかった
会いたかった Yes!
君に
I've missed you
Longed for you
Now I know what to do
Yes!
I've made up my mind
 
自転車全力でペダル
漕ぎながら坂を登る
風に膨らんでるシャツも
今はもどかしい
 
Pedalling uphill with all my might
Feeling frustrated even with my shirt
swelling with the wind
 
やっと気づいた 本当の気持ち
正直に行くんだ
たったひとつこの道を
走れ!
 
Now I realize how I really feel for you
I've decided to be honest with myself
I'll come to see you
This is the only way to keep faith in myself
 
好きならば 好きだと言おう
誤魔化さず 素直になろう
好きならば 好きだと言おう
胸の内 さらけ出そうよ
 
Just say I love you 'cause I love you
Stop cheating myself and be honest to my own feelings
Say I love you 'cause I love you
Stop stifling my feelings and let them out
 
会いたかった 会いたかった
会いたかった Yes!
会いたかった 会いたかった
会いたかった Yes!
君に
 
I've missed you
Longed for you
Now I know what to do
Yes!
I've made up my mind
どんどん溢れ出す汗も
拭わずに素顔のまま
木洩れ日のトンネル夏へ
続く近道さ
 
Pedalling on the road
In the sunshine filtering through foliage
Heading straight for you
Without wiping away the sweat flowing out
 
そんな上手に 話せなくても
ストレートでいい
自分らしい生き方で
走れ!
 
Maybe feeling awkward in front of you
But it's OK
I'll just express myself directly
'cause I believe this is the best way to be myself
 
誰よりも 大切だから
振られても 後悔しない
誰よりも 大切だから
この気持ち 伝えたかった
 
I'll never regret it even if I'm dumped
'cause you are more precious than anyone else
I just want to tell you how I feel
'cause you are the only one for me
 
好きならば 好きだと言おう
誤魔化さず 素直になろう
好きならば 好きだと言おう
胸の内 さらけ出そうよ
 
Just say I love you 'cause I love you
Stop cheating myself and be honest to my own feelings
Say I love you 'cause I love you
Stop stifling my feelings and let them out
 
会いたかった 会いたかった
会いたかった Yes!
会いたかった 会いたかった
会いたかった Yes!
君に
 
I've missed you
Longed for you
Now I know what to do
Yes!
I've made up my mind
 

ラララ...
 

La la la ...
会いたかった!!
 
I've missed you.  
  翻訳: 中村泰洋

 


 

タイトルを見て、「えっ!」と思った人も多いことでしょう。ページを開いて凍りついた人や、ドン引きした人もいるのは承知です。私自身、この曲をアップロードするには、少々勇気を要しました。紛れもなく、AKB48の代表曲「会いたかった」です。リリースは2006年ということですが、最近ようやくこの曲を知りました。そしてハマりました。

 

私はアイドルに別段興味はありませんし、AKB48というグループが特に好きというわけでもありませんが、この曲は私の琴線に触れました。ストレートな歌詞も、躍動的なダンスも好きですが、何よりも曲がいい。これを聴いて、勢いで好きな人に告白してしまった中高生は多いことでしょう。私がもし中高生の頃にこの曲を聴いていたら、たぶんそうしたと思います。思わず中学時代に記憶がフラッシュバックしました。

 

私は中学生の頃、おニャン子クラブ(特に新田恵利)が大好きだったのですが、アイドルとしてのAKBの完成度の高さは、おニャン子とは比較になりません。各メンバーのヴィジュアル面やダンスはもちろんのこと、楽曲の完成度もAKBの方がはるかに上です。ただ、おニャン子世代の私としては、アイドルとして洗練され過ぎた感のある現在のAKBよりも、この映像に見えるあどけない様子の方が親近感があって魅力的です。

 

PVの中で、2人の子(高橋みなみと大島優子?)が走って駅に向かうシーンがあります。「想いを伝えるために、汗も拭わず全力で走る」というのは、時代を超えた普遍的な青春的行為なのでしょう。使い古された安っぽい絵だとわかっているのに、その絵がCDを売るための戦略的行為だとわかっているのに、それでも少し胸を打ちます。そういえば、私の高校時代に一斉を風靡した爆風スランプの名曲 Runner にも、「走る走る俺たち 流れる汗もそのままに」という一節がありました。

 

「会いたかった」をきっかけに、「ヘビーローテーション」や「桜の花びらたち」など、他の代表曲もひととおりPVをチェックしてみましたが、この曲が一番でした。アイドルソングとして、時代を超えて記憶される名曲なのではないでしょうか。おニャン子クラブの「セーラー服を脱がさないで」とか、「じゃあね」よりもずっと良い曲です。

 

作詩は秋元康さんですが、AKBが歌っているわけですから、主人公はやはり女子高生とするのが妥当でしょう。英訳詩が本当に女性目線になっているのか、その辺は全く自信がありません。そもそも、歌詞の英訳という作業自体が初めてのことで、「木洩れ日のトンネル夏へ続く近道さ」とか、「風に膨らんでるシャツも今はもどかしい」といった繊細な表現の持つ雰囲気が伝わっているのかどうかも、よくわかりません。

 

できることなら、英訳詩も原曲の音に乗せられるのが理想的ですが、それはかなりの高等技術を要しますので、音律に多少は配慮しつつも、意味をできるだけ正しく伝えることに重点を置いて訳してみました。そのため、思い切って意訳した箇所もあります。ネイティブチェックを受けたわけではないので、「この言い回しはちょっと違うな」という点もあると思いますがどうかご容赦ください。もし要望が多ければ、信頼できるネイティブスピーカーとの共作を検討します。

 

「ビジネス英語翻訳講座」講師としての対外イメージというも多少はあるでしょうから、メンバー限定で公開することも検討しましたが、ファンや関係者、そしてAKBのメンバー本人の目にも届くことを少しだけ期待し、思い切って一般公開とさせていただきました。

 

長渕剛さんを始め、AKB48のようなスタイルの音楽を強く批判する人もいるようです。確かに、長渕さんのように純粋に自分の想いを届けたくて音楽活動をしている人たちにとって、大衆に広くアピールし、収益を上げることを最も優先させた音楽が苛立たしいのは理解できますが、私は、時代に消費されるだけの音楽というのがあっても別に良いと思います。感受性をさらけ出した本格指向の音楽ばかりの音楽シーンというのは、ちょっと息苦しいと思うんですね。

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Silent Lucidity / QUEENSRYCHE

カテゴリ : 
音楽
執筆 : 
ellersley 2011-2-24 11:50

 

Silent Lucidity / QUEENSRYCHE

Written by: Chris Degarmo

 

 

 

Hush now, don't you cry
Wipe away the teardrop from your eye
You're lying safe in bed
It was all a bad dream
Spinning in your head

さあ 泣くのは止めよう
涙を拭いて
君がいるのはベッドの上
心配はいらない
君は悪い夢にうなされていたんだ
 
Your mind tricked you to feel the pain
Of someone close to you leaving the game of life
So here it is, another chance
Wide awake you face the day
Your dream is over …
or has it just begun?
 
それは心のいたずら
人生というゲームから降りようとしている君に
親しい人の痛みを感じさせていたんだ
チャンスはまた巡ってくる
だからしっかりと目を開けて
この日と向き合おう
君の夢は終わったんだ…
それとも始まったばかりなのかな?
 
There's a place I like to hide
A doorway that I run to in the night
Relax child, you were there
But only didn't realize it
And you were scared
 
僕には隠れ家があるんだ
それは夜になると駆け込む戸口
さあ肩の力を抜いて
気付いていなかっただけで
君はそこにいたんだ
君は怯えていたよ
 
It's a place where you will learn
To face your fears, retrace the tears
And ride the whims of your mind
Commanding in another world
Suddenly you hear and see
This magic new dimension
 
そこは君が恐怖と向き合い
涙の理由を省み
心の動揺を乗り越える場所
別の世界を支配すれば
この不思議な新次元が
突如として開けてくる
 
I- will be watching over you
I- am gonna help you see it through
I- will protect you in the night
I- am smiling next to you, in Silent Lucidity
 
僕はずっと君を見守っているよ
君が先を見通せるように手を貸そう
夜になったら君を守ってあげよう
僕はいつも君のとなりで微笑んでいるよ
静寂の中で
 
-spoken during solo-
[Visualize your dream]
[Record it in the present tense]
[Put it into a permanent form]
[If you persist in your efforts]
[You can achieve dream control]
[Dream control]
[I'll do better than that]
[Dream control]
[Dream control]
[Dream control]
[Dream control]
[Help me]
 
[夢を思い描き]
[今という時に刻み]
[永遠なる形に変えよう]
[努力を続ければ]
[夢を操ることができる]
[夢を操る]
[僕にはそれ以上のことができる]
[夢を操る]
[夢を操る]
[夢を操る]
[夢を操る]
[手を貸しておくれ]
 
If you open your mind for me
You won't rely on open eyes to see
The walls you built within
Oh, come tumbling down
And a new world will begin
 
君が僕に心を開けば
本質は自ずと見えてくるだろう
心の中に築いた壁は崩れ
新たな世界が始まることだろう
 
Living twice at once you learn
You're safe from pain in the dream domain
 
もう一度生きてみれば
すぐにわかるよ
夢の中の痛みに襲われることはないのだと
 
A soul set free to fly
A round trip journey in your head
Master of illusion, can you realize
Your dream's alive, you can be the guide but
 
魂は解き放たれ
君の頭を周回する旅に出る
錯覚の達人である君ならわかるよね
君の夢は生きているんだ
君ならその案内ができる
でもね
 
I- will be watching over you
I- am gonna help you see it through
I- will protect you in the night
I- am smiling next to you
 
僕はずっと君を見守っているよ
君が先を見通せるように手を貸そう
夜になったら君を守ってあげよう
僕はいつも君のとなりで微笑んでいるよ
 
  翻訳: 中村泰洋
   

 

ちょっと触れただけで壊れてしまいそうな繊細で美しい調べ。retrace the tears や Record it in the present tense といったアメリカ人らしからぬ形而上学的な意味深フレーズ、力強い声質なのに「静寂」という曲名に全然違和感のないヴォーカルライン。本当に神秘的な曲です。

 

リリースは確か 1990 年だったと思います。あまり勉強熱心でない高校 3 年生だった私は、当然のことながら lucidity なんていう単語を知るわけもなく、「響きのきれいな単語だな」と思いながら辞書を引いたのでした。

 

クイーンズライチはインテリジェントなバンドという評価を確立していたので、何やら神秘的な雰囲気で、心地よいメロディだと感じることはできても、「高校生にこの曲の真価を理解するのは無理だろう」と思い、歌詞に目を通すこともありませんでした。

 

その後長い歳月を経て、2007 年に妻が長男を妊娠したとき、「そういえば胎児に良さそうな曲がある」と、私はこの曲を突如思い出しました。どうにか聞き取れる I- will be watching over you … で始まるサビのフレーズから、「母親が子供を優しく見守っているんだな。ピッタリだな」と勝手に思っていたのですが、ここに訳詞を掲載するに当たり、歌詞を初めて精読してみて、自分が大きな勘違いを犯していたことにようやく気付きました。まあ、害はなかったと思いますが、現在までの成長を見る限り、「静寂」とはあまり縁がなく、どうやら伝わらなかったようです。

 

歌詞の中の I という単語を、最初私は「私」と訳していたのですが、何となく他人行儀な感じがして、「僕」という言葉に変えました。この点については、I に対して誰をイメージするかによって変わってくることでしょう。場合によっては、思い切って一人称を省いてしまった方が、もっと近親性が出て良いかもしれません。

 

この曲を、Isabelle Mathieu というカナダのピアニストがカバーしています。インストゥルメンタルなのですが、原曲に負けず劣らず素晴らしいアレンジと演奏なので、こちらも貼り付けてしまいます。ちなみにこの美人ピアニストは、Metallica の名曲 Fade To Black もカバーしています。風貌を見る限り、リアルタイムでこれらの曲を聴いた年齢にはとても見えませんが、選曲センスの良さが光ります。
  

 

話が逸れてしまいました。

 

幸いこれまで、私の親しい知人に自殺者はいませんが、もし悩んでいる人がいたら、そっとこの曲を薦めたいと思います。
 

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2011年春季講座の一般申し込み開始日

カテゴリ : 
ニュース
執筆 : 
ellersley 2011-2-21 7:18

4月から始まる春季講座の一般申し込み開始日は、2月24日です。


すでに先行申し込みで7名の枠が埋まっているため、受講を検討中の方は、お早めの申し込みをお薦めいたします。


なお、お申し込みに当たっては、愛知大学オープンカレッジ公式サイト(http://extension.aichi-u.ac.jp/exten/index.html) をご覧ください。こちらのサイトではお申し込みを受け付けておりません。


翻訳をやったことがない方でもOKです。受講すればすぐに翻訳者になれるというわけではありませんが、翻訳の過程では、英文を精読し、知らないことを調べ、読み手の立場に立った文章を書くことに腐心します。そのようなトレーニングは、大変ではありますが、楽しい知的活動であり、仕事や生活にポジティブな変化をもたらすという実利もあります。


多数のお申し込みをお待ちしております。

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