ニュース + ブログ - Never Say Goodbye / Bon Jovi

Never Say Goodbye / Bon Jovi

カテゴリ : 
音楽
執筆 : 
ellersley 2015-11-22 11:00

Words: Jon Bon Jovi
Music: Richie Sa

  


 


 

As I sit in this smokey room
The night about to end
I pass my time with strangers
But this bottle's my only friend
この煙たい部屋で
一緒にいるのは見ず知らずの他人
友達はこのボトルだけ
もうすぐ夜が明ける
Remember when we used to park
On Butler Street out in the dark
Remember when we lost the keys
And you lost more than that in my backseat baby
暗闇の中 よくバトラー通りに車を停めてたね
キーを失くしたこと 覚えているかい
でも後部座席で失ったのは
もっと大きなものだったね
Remember how we used to talk
About busting out - we'd break their hearts
Together - forever
退学すると言って
よく周りの人を悲しませてしまったね
でも 僕たちはいつまでも一緒さ
Never say goodbye, never say goodbye
You and me and my old friends
Hoping it would never end
Say goodbye, never say goodbye
Holdin' on - we got to try
Holdin' on to never say goodbye
さよならは言わないでおこう
君と僕、そして旧き友が
いつまでも仲良しでいられるように
別れの言葉はグッとこらえて
心の中にしまっておこう
Remember days of skipping school
Racing cars and being cool
With a six pack and the radio
We didn't need no place to go
学校をサボって
クルマで競い合って カッコつけてた日々
6 缶パックとラジオがあれば
行き先なんてどうでもよかったよね
Remember at the prom that night
You and me we had a fight
But the band they played our favorite song
And I held you in my arms so strong
あの夜 ダンスパーティで
君と僕は殴り合いの喧嘩をしてしまったね
でも大好きな曲の演奏が始まったら
君を強く抱きしめていた
We danced so close
We danced so slow
And I swore I'd never let you go
Together - forever
ぴったりと身を寄せて
ゆっくりと踊りながら
僕は君を離さないと誓ったんだ
ずっと一緒だとね
Never say goodbye, never say goodbye
You and me and my old friends
Hoping it would never end
Say goodbye, never say goodbye
Holdin' on - we got to try
Holdin' on to never say goodbye
さよならは言わないでおこう
君と僕、そして旧き友が
いつまでも仲良しでいられるように
別れの言葉はグッとこらえて
心の中にしまっておこう
I guess you'd say we used to talk
About busting out
We'd break their hearts
Together - forever
退学すると言って
よく周りの人を悲しませてしまったよね
でも 僕たちはいつまでも一緒さ
Never say goodbye, never say goodbye
You and me and my old friends
Hoping it would never end
Say goodbye, never say goodbye
Holdin' on - we got to try
Holdin' on to never say goodbye
yeah yeah
さよならは言わないでおこう
君と僕、そして旧き友が
いつまでも仲良しでいられるように
別れの言葉はグッとこらえて
心の中にしまっておこう
  翻訳: 中村泰洋

 

今回は久しぶりに Bon Jovi を取り上げました。1986 年にリリースされた古い曲ですが、今でもコンサートではときどき演奏しているようです。

 

この「Never Say Goodbye」は、ジョンが 25 歳のときに、17 歳の頃を振り返って書いた曲です。当時の私は 14 歳でしたが、後追いで聴いたため、初めて耳にしたのは 20 歳くらいの頃だったと思います。

 

当時の Bon Jovi は、まさにスーパースターでした。この曲が収録されているアルバム「Slippery When Wet」は、これまでの Bon Jovi の軌跡における最大のヒットアルバムであるわけですが、それだけに留まりません。何しろ、全米アルバムチャートで 8 週連続 1 位を記録し、38 週連続で 5 位以内に留まり、その年の全米トップセールスアルバムとなったのです。さらに、「Never Say Goodbye」に先立ってシングルカットされた「You Give Love a Bad Name」と「Livin' on a Prayer」は、シングルチャートでそろって 1 位を獲得。その後リリースされた「Wanted Dead or Alive」も 7 位にランクインするという快挙を成し遂げました。アルバムタイトルとは裏腹に、「スベる」どころか売れまくったわけで、その後 90 年代初頭まで、ハードロックは一気に音楽シーンのメインストリームとなりました。名曲「Livin' on a Prayer」をフィーチャーしたカセットテープ(!!)「AXIA」の CM を覚えている人も多いでしょう。「まるでBon Jovi」というナレーションが何とも懐かしくて、郷愁を誘います。

 

 

 

 

当時 17 歳だったジョン本人も、わずか 8 年後にまさかこんなスーパースターになるとは予想していなかったことでしょう。歌詞に描かれているジョンは、ごく普通のやんちゃな高校生です。「6缶パック」がオレンジジュースということはないでしょう。アルコールを手に、クルマを飛ばし、道端に停めて夜明けまで過ごす。「クルマの後部座席で無くした、キーよりも大切なもの」が何なのかは想像するしかありませんが、思い描いているものは、おそらく全員同じでしょう。

 

ウィキペディアによると、Bon Jovi のシンガーであるジョン・ボン・ジョヴィは、米国ニュージャージー州の Metuchen という地区で生まれ育ち、この地区にある St. Joseph High School という高校に通っていたようです。歌詞に出てくる Butler Street を Google Map で調べてみると、実在することがわかります(ストリートビュー)。この画像に写っているのは Butler Street の西端地点で、左右に駐車場らしきスペースがありますが、この先は東端までずっと通りの両側に瀟洒な住宅が並んでいます。ジョンが夜中にたむろしていたのは、この駐車場なのではないかと想像します。そして、Butler Street と St. Joseph High School を結んでみると、こんな感じになります。車で 17 分の距離ですから、学校からは少し離れたところで悪さを働いていたということになります。

 

ジョンが 25 歳という若さで高校時代に思いを馳せる曲を書いた背景として、スーパースターになったという事実はやはり切り離せないでしょう。メジャーデビューからわずか 3 作目にして、押しも押されぬスーパースターとなった Bon Jovi は、ワールドツアーのために 1 年の大半を海外で過ごしており、それ以外の時間もスタジオに入り浸りだったはずです。取り巻く人はプロデューサーやミキサー、プロモーターといった業界人ばかりとなり、地元で一緒に育った友達に会うことは非常に難しくなったと思いますし、わずかにできた時間で久しぶりに旧友たちと飲みに行ったりしても、ビッグにになりすぎてしまったジョンとの間には微妙な距離感が生まれ、かつてのような関係ではなくなってしまったことでしょう。

 

改めて曲に目を向けてみましょう。90 年代以降の歌詞と比べると、青臭いといいますか、若々しいといいますか、ひねりや計算がなく、過ぎし日に思いを馳せながら、自身のインスピレーションに素直に従ってアウトプットしたという感じです。曲展開やメロディは「ベタ」で「クサい」としか形容しようがないコッテコテのロックバラードです。曲の最後に被せてくるアルペジオのメロディなど、今の Bon Jovi なら恥ずかしくて絶対にできないと思いますが、若き日の Bon Jovi を象徴するこのキラキラ感溢れる 1 曲に思わず自身の青春時代を重ねてしまうオールドファンは、私を含め、世界中に何百万人という単位で存在することでしょう。ベタなのに、飽きるどころか、歳を重ねるごとに好きになっていくのが不思議です。

 

第 3 ヴァースに出てくる bust out というスラングの意味が、実はよくわかりません。escape の意味で使われる一方、accomplish a task の意味でも使われるようです。bust out の目的語が省略されていることが、解釈に苦労する原因の 1 つなのですが、文脈から察して、「bust out of school」かなと考えました。

 

去る 8 月 1 日、最終授業の後に行われた集いには、多くの受講生が駆けつけてくださり、本当に幸せなひとときでした。7 年半続けた講座が終わった割に、寂しさよりも充実感と安堵感の方が大きかったのは、適切な引き際だったからだと思います。講座は終了しましたが、このウェブサイトは、これまでの受講生とのインターフェイスとして、そしていつか来るであろう第 2 章のために、今後も不定期で更新する予定です。「Never Say Goodbye」ということですね。

  • コメント (0)
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1111)

トラックバック

トラックバックpingアドレス http://aoc-translation.lomo.jp/modules/d3blog/tb.php/65
ログイン
ユーザー名:

パスワード:


パスワード紛失

関連リンク

リンゴプロ翻訳サービス

リンゴプロ翻訳サービスは、中村が代表を務めている翻訳会社です。