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Intuition / TNT

カテゴリ : 
音楽
執筆 : 
ellersley 2013-4-7 11:31

Words: Tony Harnell,
Music: Ronni Le Tekro
 

 

 

One fire
A silent storm in every spirit
Locked behind a lonely dream still aware
When soldiers of fortune take your mind
The heart is your kingdom
Like magic when you find
 
一筋の炎
それは万人の魂に宿る音なき嵐
孤独な夢の背後に閉じ込められていても
決して消えてはいない
カネ目当ての傭兵が君の思考を奪っても
心は君の王国
その魔法の国を見つけよう
 
Intuition
One decision
Hold your heartbeat in your hand
Intuition, one decision
Let your dream command
 
直感
決心
鼓動を握りしめて
直感を頼りに、心を決めて
夢に従えばいい
 
One answer
The destiny of every moment
Lost inside a hungry voice in the dark
No evil illusions
No empty prayer
 
一つの答え
それはすべての瞬間に刻まれた必然の運命
暗闇の中、飢えた叫びの中にかき消されても
もう邪悪な幻想にうなされることはなく
虚しい祈りから解き放たれる
 
The heart is your kingdom
So follow if you dare
 
心は君の王国
だから勇気を出して従えばいい
 
Intuition
One decision
Hold your heartbeat in your hand
Intuition, one decision
Hold your heartbeat in your hand
 
直感
決心
鼓動を握りしめて
直感を頼りに、心を決めて
鼓動を握りしめよう
 
[Solo]
 
 
When soldiers of fortune take your mind
The heart is your kingdom
Like magic when you find
 
カネ目当ての傭兵が君の思考を奪っても
心は君の王国
その魔法の国を見つけよう
 
Intuition
One decision
Hold your heartbeat in your hand
Intuition, one decision
Let your dream command
 
直感
決心
鼓動を握りしめて
直感を頼りに、心を決めて
夢に従えばいい
 
  翻訳: 中村泰洋

 

今回紹介するのは、春うららかなこの時期にピッタリの1曲です。

 

TNTは、ノルウェーの5人組ハードロックバンドです。Vo のトニー・ハーネルは米国人ですので、厳密に言えば、「ノルウェーの」と言ってしまうことには語弊がありますが、80年代後半頃には、北欧メタルの雄として一時代を築きました。

 

「キラキラ」という形容詞がピッタリ来るキャッチーで透明感あふれるメロディと、声量豊かな高音ボイス、そして美しいコーラスハーモニー。これらが北欧メタルの大きな特徴で、TNTによって定義づけられたといっても過言ではないでしょう。

 

イントロから一貫して続く「ジャッジャジャーララ ジャーラ ジャーラ」というギターリフが実に印象的です。この曲が発表された1989年といえば、日本はバブルの真っ只中。世界に目を向けても、この年の11月にベルリンの壁が崩壊。翌年のドイツ再統一、さらにその翌年のソビエト連邦崩壊の発端となった年です。当時高校2年生だった私はもちろん、その一連のムーブメントが表す意味などこれっぽっちも理解していませんでしたが、何か新しい時代が始まる。そんな漠然とした期待感を抱いたことを覚えています。

 

Intuitionから感じられるこの一点の曇りもない明るさは、永遠の希望が広がっているかのように感じられた当時の世相を反映しているように思います。

 

ロングヘアーにピチピチのホットパンツというメンバーの出で立ちは、今見ると天然記念物ですが、当時の音楽シーンにおけるメインストリームであり、言ってみれば教科書のような正しいロックファッションでした。

 

歌詞に目を向けてみましょう。シンプル故に少々解釈に苦しむ表現も見られますが、とにかくポジティブ一色。今の音楽シーンではありえない前向きさで、爽快の一言に尽きます。サビの最後、2:36 のところで、トニー・ハーネルが One decisioooooooon とシャウトしたところにロニー・ル・テクロが「プルッ プルッ プルッ プルッ」というギターソロをかぶせてきたときに、高揚していた私の気分は最高潮に達し、カラッと晴れた青空の下、意味もなく自転車のペダルを全力で漕ぎたくなる。そんな魅力に溢れています。

 

冒頭から歌詞を追っていくと、「心」を意味する heart と mind が使い分けられていることに気づきます。念のため、それぞれの単語の定義を確認しておきましょう。授業でも頻繁に登場する Longman 4th Edition からの抜粋です。

 

heart - the part of you that feels strong emotions and feelings
mind - your intelligence and ability to think, rather than your emotions

 

heart は感情を司り、mind はどちらかというと思考を司るという違いがあることがわかります。訳文では、heart を「心」、mind を「思考」と訳し分けてみました。

 

さて、久しぶりにこの曲を聴きながら、自分がもしもう一度高校生に戻れるとしたら、どんな高校生活を送るのだろうと思いを巡らせてみました。

 

今持っている知識と経験を備えたまま当時に戻れるなら、もっと戦略的で有意義な高校生活を送っていたことでしょう。しかし、今と違ってこんなポジティブな音楽とメッセージが溢れていた時代。特にやりたいこともなく、ノーテンキな高校生だった私は、こんな音楽に囲まれていたら、やっぱり当時と同じようなノンビリ、ダラダラ、フワフワとした高校生活を送ることになるのだろうという結論に達しました。そして、今の時代に高校生でなくて良かったなと思うのでした。

 

この春に当翻訳講座を受講される皆さんが、この曲のような晴れやかな気持ちと溢れる期待感で初回授業を迎えられることを願っています。

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