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19 GROWING UP 〜ode to my buddy〜 / PRINCESS PRINCESS

カテゴリ : 
音楽
執筆 : 
ellersley 2013-1-9 11:26

Words: 富田京子

Music: 奥居香

 


君がくれた靴をはいていた
かかと鳴らす雨上がりの駐車場
チケットも約束も無くて
汚れるのも気にせず歩いたね ライヴァル
 

After the rain
I was excitedly walking around a parking lot
in the shoes you gave me
We had no assurance for the future, nor prospect 
but buddy we didn't care at all
 

涙は見せない強がり 自慢だった
失くした恋よりも 胸に焼きついてる
 
I was proud of my guts, never showing my tears
The pride is still carved in my mind
deeper than my lost loves
 
いじけ顔のフォトグラフが手を振る
 
Myself in the photograph is timidly waving at me
 
19 GROWING UP
一人で戸惑う夜は
借りたままの腕時計動かせば
19 GROWING UP
君の笑顔 途切れ 途切れ
私まで聞こえる GROWIN' UP
 
19 growing up
If you're stranded alone at night 
you can start my watch I lent you long ago
19 growing up
You may only smile intermittently
but I'm sure you keep growing up
 
盗み出した 彼にも秘密の
女同士少しヤバイ計画
合言葉は「冴えたやり方」
いつだってパイレーツ気取りだったよね
 
What I drew up with you was a thrilling future map
I never showed this even to my boyfriend
A "cool way" was our word
We were always wannabe pirates
 
もう二度と開くことの無い 宝の地図
選んだ心のビートが走り出すから
 
I'll never open this treasure map again
because I can't stop my heartbeat from racing 
once opening it
 
いじけ顔のフォトグラフに手を振る
 
I'll say goodbye to timid myself in the photograph
 
19 GROWING UP
それぞれの Treasure Islands
一つずつ 現実に変ってく
19 GROWING UP
今でも巧くやってるなら 忘れるなよ
いつまでも GROWING UP
 
19 growing up
Our "treasure islands" will turn into reality one by one 
19 growing up
Remember to keep growing up 
even if you're getting along
 

GROWING UP
一人で戸惑う夜は
借りたままの腕時計動かせば
19 GROWING UP
君の笑顔 途切れ 途切れ
私まで聞こえる GROWIN' UP
 

Growing up
If you're stranded alone at night 
you can start my watch I lent you long ago
19 growing up
You may only smile intermittently
but I'm sure you keep growing up

  翻訳: 中村泰洋

 


 

今回は趣向を変えて(変えすぎか?)、プリンセス・プリンセスの代表曲を取り上げてみました。リリースは1988年で、彼女たちをスターダムに押し上げた出世作とも言えます。AKB48の「会いたかった」と同じような位置付けでしょう。

 

リリース当時、私はまだ16歳の高校1年生でした。この頃すでに、Loudness や Helloween といったハードロック・ヘヴィーメタルに傾倒していましたので、プリンセス・プリンセスに特別熱狂したわけではありませんが、この歌メロと歌詞は、少しばかり私の心に響きました。当時の彼女たちの人気は本当に凄くて、学園祭ではおそらくどこの高校でも、プリンセス・プリンセスのコピーバンドが Diamond を演奏していたはずです。

 

また、高2のときのサッカー部の夏合宿で、毎朝5時にアラーム代わりに鳴り出したのが「M」だったことを思い出します。「合宿なのにこの曲はおかしいだろ」と、女子マネージャーの選曲に不満を覚えながら、眠い目をこすって渋々起床したのでした。

 

そんなことはさておき、訳出するに当たって歌詞を改めて (初めて?) 精読してみたのですが、曖昧な比喩が多くて実に難しい。

  • 「チケット」や「約束」は、将来に対する確信や保証を表す隠喩という解釈で良いのだろうか。
  • 「盗み出した」というのは、「思いついた」ということなのだろうか。
  • 写真に写るいじけ顔の子は、本人なのか、それとも親友の女の子なのか。
  • 「treasure islands」を英訳詩にそのまま使用して、果たしてその真意がきちんと伝わるのだろうか。

とりあえず自身の解釈に従って訳文を書いてみましたが、作詞者である冨田京子のメッセージが、ネイティブの人に果たして何パーセント伝わるのか非常に不安で、とりあえず、「女どうし」の友情を唄った詩であるということがはっきりと伝わらないのは確かです... 難しい...

 

今になっていろいろと疑問が浮かんできたものの、16 歳当時の自分にとって、そんなことはもちろんどうでも良く、高校を卒業して 19 歳くらいになると、別れや旅立ちや決意みたいなのがあって、そんな青春チックな 1 コマが自分にもやってくるのかなと、ぼんやりと思っていました。特に将来の夢や目標もなかった当時の自分から見れば、3 年先など、想像もできない未来だったのです。

 

結局、私にとっての 19 歳の日々は、別に grow up していると感じるようなものではなく、あっけなく淡々と過ぎていったわけですが、それから 10 年後、私は思いの外、プリンセス・プリンセスと接点を持つことになりました。

 

確か 2000 年ごろだったと思います。仕事で格闘していた目の前の英文がよく理解できず、何の目的も無い無意味な Web サーフィンといういつもの逃避行動に明け暮れていたところ、彼女たちの代表曲「世界でいちばん熱い夏」に遭遇しました。「ああ懐かしいなぁ」と思いながら、何となくこの曲のことを調べていて、CBSソニー(だったと思います)のホームページにたどり着きました。

 

すでにプリンセス・プリンセスは解散していましたが、ヴォーカルの岸谷(奥居)香がソロ活動をしている様子が載っていて、そのページには、「本人へのメッセージを募集中。メッセージの内容を見て、毎月2人の方に返信します」という案内が記されていました。

 

「とりあえず送ってみるか」

 

そう思った私は、高校生の頃によく聴いたということと、メッセージを送ろうと思った経緯に加え、解散して時間が経って、奥居さんは当時のフィーバーぶりをどう振り返っているのか。もしかして、夢や幻のようなリアリティのない出来事と感じているのか、あの頃が懐かしくて、また戻りたいと思うこともあるのか、といった質問を沿えてメッセージを送りました。

 

 

そして 1 か月後...

 

 

 

 

 

 

 

 

私は返信対象の 2 人に選ばれたのでした。CBSソニーのドメインが入ったアドレスから送られてきたそのメールには、

 

「自分の中で、プリ・プリ時代の日々は、もう遠い過去のことになっていて、懐かしいとか、戻りたいとか思うことはないなぁ。自分が忘れっぽいからかな」

 

概ねそういった内容のメッセージが記載されており、末尾に「岸谷 香」と署名されていました。

 

同年代だった当時の友人に見せると、「凄い。本物だと思う」とのコメント。私もあれは本物だっただろうと今でも思っています。

 

このメッセージを受信したアドレスも今はなく、保存用にと記録しておいたフロッピーディスクも無くしてしまったので、あのメッセージを読み返すことはもうありませんが、自分が今置かれている環境や近未来の状況に不確定要素が多すぎて、3 年後を明確にイメージできないのは、「19 Growing Up」をリアルタイムで聴いていた当時と同じです。

 

あれから 4 半世紀。背負っているものが増えた故の大きな不安と、事業の法人化を前にした少しばかりの希望。自身の状況は大きく変わりましたが、自分がどうやって自己実現したいのかが少しばかりわかってきた分、多少は成長したということですかね。

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