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Please Don't Leave Me / Pretty Maids

カテゴリ : 
音楽
執筆 : 
ellersley 2012-9-22 15:40


 

In the summer we'd be crazy
we'd fool around all the the time
oh how I loved that giri
when sbe was mine
 
夏になると、クレイジーになって
バカなことばかりやっていた
あの子が自分のものだったころ
どれだけ好きだったことか
 
But now she'd left me
for another guy
and it realy brought me down
for without that giri
l was lost and found
 
でも彼女はもう俺のもとを去って
他のヤツのところへ行ってしまった
惨めだったよ
彼女がいなくなって
俺はもぬけの殻になってしまったのだから
 
Oh darling please don't hurt me this way
oh darling please don't leave me
oh darling please don't hurt me this way
oh darting please don't leave me
 
こんなふうに俺を傷つけないでくれ
俺をおいていかないでくれ
こんなふうに俺を傷つけないでくれ
俺をおいていかないでくれ
 
Now I got messed up
and I fool around
but tbere's no fun anymore
they say times must change
but l'm not so sure
 
もうすっかり混乱してしまって
バカなことばかりやっているよ
でも楽しくも何ともない
時が癒してくれると人は言うけど
本当なのだろうか
 
Lost lovers of summer
as you go your separate way
remember memories you owe
won't bring back tbose special days
 
季節の終わりとともに
離ればなれになる夏の恋人たち
過ぎていった想い出に浸ってみても
あの特別だった日々が戻ってくるわけじゃない
 
Oh darling please don't hurt me this way
oh darling please don't leave me
oh darling please don't hurt me this way
oh darting please don't leave me
 
こんなふうに俺を傷つけないでくれ
俺をおいていかないでくれ
こんなふうに俺を傷つけないでくれ
俺をおいていかないでくれ
 
Don't leave me
not now
please don't leave me
 
今はまだ、俺を置いていかないでくれ
 
  翻訳: 中村泰洋

 

この曲と出会って 20 年。もう何回聴いたかわかりません。何百回とかいったレベルではないのは確かです。このブログポストを記述するに当たり、ディテールの確認のために昨晩久しぶりに CD をかけてみたのですが、それだけでも 10 回くらい聴きました。何度聴いても良い曲です。

 

ハードロック史上最高のバラード曲といって良いでしょう。HR/HM 専門誌 BURRN! が行った 92 年度の読者投票では、曲部門の第 1 位を獲得。その人気は、HR/HM ファンを超えて一般社会にまで波及しました (というのは私の妄想も入っています)。

 

この曲が収録されているアルバムは、デンマークの Pretty Maids が 1992 年に発表した名盤「SIN DECADE」です。発売当日に、当時天白区の植田にあった SOUND4343 でこのアルバムを手にとったことを、今でも鮮明に覚えています。

 

92 年当時は、あの伝説的音楽番組「Sony Music TV」が金曜日の深夜にまだ放映されていました。HR/HM 特集の回にこの曲の PV が流れたときには夜中まで起きてリアルタイムで見たのですが、ビデオに録り損ねてしまいました。友人に訊いても誰も取っておらず、どうしてももう一度見たかった私は、この番組を放送していたテレビ愛知に、この PV をリクエストする手紙を書きました。もちろん返事など来るはずもなく、再度この PV が流れることはなかったはずです。

 

もっとも、Sony Music TV を制作していたのがテレビ神奈川であり、テレビ愛知に手紙を出しても何の意味もないということに気付いたのは、それから何年も経ってからです。

 

そんなわけで、もう 2 度と見ることはないだろうと思っていた幻の PV でしたが、時代が変わり、YouTube というニューメディアが登場して、当時の私の願いは叶えられました。

 

そうです。見つけたのです。画像は醜く、曲の冒頭も切れていますが、紛れもなく、20 年前に私が見た PV でした。それが↓↓↓です。YouTube って素晴らしいですね。

 

 

 

さて、Pretty Maids が今も活動しているのかどうか、残念ながら私は知りませんが、本国ではかなり有名なバンドです。以前のブログにも書きましたが、私は 95 年にニュージーランドのオークランドに留学しており、通っていた語学学校の同じクラスに、ギャップイヤーを利用して来ていたサイモン君とピアさんという 2 人のデンマーク人がいました。ある日 2 人に Pretty Maids のことを訊いてみると、やはり知っていました。サイモン君は、「彼らはちょっとオールドファッションで、僕は Dizzy Mizz Lizzy (当時デンマークで絶大な人気を誇っていたロックバンド) の方が好きだね」と言っていたけれども、デンマークからはるか彼方の日本の留学生が Pretty Maids のファンだということに、まんざらではないという表情を浮かべていたことが印象に残っています。

 

そんな理由で思い入れが強すぎる Please Don't Leave Me なのですが、実はこの曲は、Pretty Maids のオリジナル曲ではありません。原曲は、英国ニューカッスルが生んだハードロック界の「殿」ことジョン・サイクスが、アイルランドの伝説的ベーシスト/ソングライターであるフィル・ライノット (ex. Thin Lizzy) とコラボレートして 1982 年にリリースしたシングル曲で、冒頭のヴァージョンは、Thin Lizzy の大ファンである Pretty Maids がカバーしたものです。

 

92 年当時、サイクス & ライノットによるオリジナル版は日本で発売されていませんでしたが、Pretty Maids によるカバーが日本で大ヒットしたことを受け、当時の音源が CD 化され、日本でリリースされました。その音源が↓↓↓です。

 

 

 

そして、リリースされた頃に TV 番組で演奏した様子と思われる貴重な映像もありました。撮影されたのは 82 年とか 83 年頃と推測されます。

 

 

 

このブログを読んでいる受講生に、映像に映る 2 人のミュージシャンを知っている人はいないかもしれません。金髪でヴィジュアルの良いサイクスはともかく、アフロヘアーのおじさんに若干残念な印象を抱いた人もいるかもしれませんが、フィル・ライノット (と Thin Lizzy) は、アイルランドの国民的英雄であり、日本で言えばサザン・オールスターズとかそういうレベルのミュージシャンです。何しろ、アイルランドの首都ダブリンに銅像があるほど偉大な人物なのです。在りし日のフィルと若き日のジョンが女の子たちに囲まれてとても楽しそうに演奏しており、今となっては相当に貴重な映像であろうと思います。

 

フィルが低い声で淡々と歌うオリジナル版は、ロニー・アトキンスが力強くて情感たっぷりに歌い上げる Pretty Maids ヴァージョンと比べると、何となく物足りないと感じる人も多いでしょう。実際私も、当時は Pretty Maids ヴァージョンの方が好きでした。しかし、2006 年にアイルランドを旅して、ヤラ川の向こう沈んでいくダブリンの夕日を見て以来、フィルが歌うオリジナル版の方が好きになりました。夏でも夕方になると風が涼しくて、どことなくもの悲しげなダブリンの夕暮れを実際に体感してみると、感情の起伏を抑えたフィルの歌唱と、ジョンが奏でるレスポールサウンドが生み出すこの寂寥感こそが、Please Don't Leave Me の本質であると思わずいられないのです。

 

このコラボレーションがきっかけとなり、ジョンはその後 Thin Lizzy に加入して、Thin Lizzy にとって最後となったスタジオアルバム「Thunder and Lightning」のレコーディングに参加。バンド解散後には Whitesnake に加入して、『サーペンス・アルバス (白蛇の紋章)』で全米チャート 2 位、売上 800 万枚という大成功を収めました。

 

Whitesnake を脱退した後、サイクスは自らのバンド Blue Murder を立ち上げ、その後はバンド名を Sykes に変えて数々の優れたアルバムを発表したわけですが、Pretty Maids によって Please Don't Leave Me が日本に紹介されて以来、本家サイクスは、今は亡きフィルへのトリビュートの意味も込めて、アレンジの異なる様々なヴァージョンをリリースしていますので、いくつか紹介しておきましょう。どのヴァージョンにもそれぞれの味わいがあり、甲乙を付けるのはナンセンスです。まずは、97 年に Sykes 名義でリリースしたアルバム「Loveland」に収録されたスタジオテイクです。

 

 

 

Don't Hurt Me This Way という曲名ですが、Please Don't Leave Me のリメイクです。オリジナルを忠実に再現していますが、オリジナルよりもギターワークを前面に押し出したミックスになっていますね。

 

続いてはこちらは、94 年にサイクスが Blue Murder 名義でリリースしたライブアルバム「Screaming Blue Murder ~ Dedicated to Phil Lynott」に収録されているライブヴァージョンです。前年に行われた日本公演 (私も見ました) での演奏を収録しており、こちらはサイクス本人が歌っています。オリジナルよりもテンポが少しスローで、原曲とは全然違うアレンジが施されており、ソロパートが 2 回あるのですが、原曲にはない 4:57 あたりからのドラマチックなソロが実に感動的。スタジオ版よりもベースサウンドが押し出されており、フレットレスベースの名手マルコ・メンドーサとの素晴らしいハーモニーが堪能できます。

 

 

 

私は翻訳者ですので、歌詞にも少し触れたいと思うのですが、残念ながら、歌詞には特筆すべき点が見当たりません。表現はあまりにもシンプルですし、過ぎ去った一夏を振り返り、去って行った彼女を未練がましく思い出すという情けない内容です。ただ、残暑がようやく収まってきて、夜風にようやく秋の気配が感じられるようになった今の時期にはぴったりなのではないかと思います。

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