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In Walks The Night / HEART

カテゴリ : 
音楽
執筆 : 
ellersley 2011-6-8 6:10

Song writer/composer(s): Nancy Lamoureaux Wilson, Daniel O'Brien,
Tina Harris, Ann Dustin Wilson
 

 

 

The night is falling like an angel on your memory
And we are well acquainted
We are sworn enemies
And the lonely beating of my heart tonight
is only one more thing I gotta fight
  

 

舞い降りる天使のように
あなたの記憶に夜のとばりが降りる
私たちは 時に親しく
時に憎しみ合った仲

寂しく脈打つ今夜の鼓動は、
立ち向かうべきもう1つの敵

  

Well I think about you baby
Days of heaven that we had
Then I get to thinking maybe
-Maybe too much thinking's bad

 

あなたと過ごした
天国のような日々を思うと
つい考えてしまう
でも 考え過ぎるのがダメなのね
 

Well my mind takes no prisoners
-pities no one
Spares not even me 'til the harm is done
Here I go again
The night just walked in

 

今 私の心は冷酷そのもの
傷つくまで
自分さえも容赦しない
でも私はまた立ち上がる
日が沈んだから

In walks the night
In walks my fantasy
Darkness all around me
And I'm dying for the light
Reach down for a little strength deep inside

 

ゆっくりと夜のとばりが降りる
幻想が歩み寄ってくる
漆黒の暗闇の中
私は光を渇望し
心の奥に潜む少しばかりの勇気に手を伸ばす

 

Well I know I love my freedom
But lonely feelings come and go
And night time is a season
Feel the cold wind blow

 

私は自由でありたい
わかっていても
孤独が行き交うこともある
夜は冷たい風が身に凍みる季節

 

And I toss and I turn and I walk the floor
I don't wanna cry - don't wanna cry no more
Here I go again
The night just walked in

 

寝つけない私は
寝返りを繰り返し ベッドから降りる
私はもう泣きたくない
もう一度立ち上がろう
日が暮れたから

 

In walks the night
In walks my fantasy
Darkness all around me
And I'm dying for the light
Reach down for a little strength deep inside

 

ゆっくりと夜のとばりが降りる
幻想が歩み寄ってくる
漆黒の暗闇の中
私は光を渇望し
心の奥にたたずむ少しばかりの勇気に手を伸ばす

 

I reach down for my sanity
If only these eyes could see
through all the emptiness I found around me
In walks the night

 

自分を包むこの空虚な気持ちを
この目で見通すことができたらいいのに
ゆっくりと夜のとばりが降りる

I can almost feel you in the darkness all around
Still I'm waiting for the break of day
Waiting for a miracle
A dream that won't wander away

 

暗闇の中
もう少しであなたを感じられる
夜明けをじっと待ちながら
私は奇蹟を
決して消え去ることのない夢を待つ

 

Well my mind takes no prisoners
- pities no one
It spares not even me 'til the harm is done
Here I go again
The night just walked in

 

今 私の心は冷酷そのもの
傷つくまで
自分さえも容赦しない
でも私はもう一度立ち上がる
日が沈んだから

 

In walks the night
In walks my fantasy
Darkness all around me
And I'm dying for the light
Reach down for a little strength deep inside

 

ゆっくりと夜のとばりが降りる
幻想が歩み寄ってくる
漆黒の暗闇の中
私は光を渇望し
心の奥に潜む勇気と正気を求めて手を伸ばす

 

I reach down for my sanity
If only these eyes could see
through all the emptiness I found around me
In walks the night

 

自分を包むこの空虚な気持ちを
この目で見通すことができたらいいのに
ゆっくりと夜が歩み寄ってくる

 

The night just walked in
In walks the night
The night just walked in
Maybe I'll be all right
In walks the night

 

周りが暗くなり
ゆっくりと夜が訪れる
私はきっと大丈夫
ゆっくりと夜のとばりが降りる

 

 

翻訳: 中村泰洋
   

 

HEARTは、アン(Vo)とナンシー(G)のウィルソン姉妹を中心とするロックバンドです。80年代のハートはコマーシャル色が強かったため、ロックにカテゴライズするには少々微妙なサウンドでしたが、戦略は当たり、Alone と These Dreams という2曲が全米No.1ヒットを記録しました。現在30代以上のアメリカ人なら、おそらく誰もがこのバンドを知っているでしょう。

 

しかし今回取り上げるのは、これらのヒット曲ではなく、人気がピークアウトした後、'93年に発表した「Desire Walks On」アルバム収録のしっとりとしたバラッドチューンです。それまでのコマーシャル路線と決別し、ロックに回帰したこともあって、セールス的には全米最高48位と奮いませんでしたが、アルバムとしての完成度は高く、個人的には80年代のコマーシャルサウンドよりも気に入っています。

 

さて本題に移りますが、ロック音楽シーンにおいて、この曲ほど過小評価されすぎているロックバラードチューンはないように思います。本稿を書くに当たり、インターネットを少し検索してみましたが、この曲を名曲と評する声は、少なくとも日本のサイトには1件も見当たりませんでした。しかし、「女ロバート・プラント」とも称されるアン・ウィルソンの歌唱力は言うに及ばず、美しいピアノの調べで始まるイントロから優しく盛り上げていく曲展開は HEART ならではで、美しいサビとそのバッキングコーラスも良いですね。展開は Alone と似ていますが、Alone ほど盛り上げ過ぎていない点が心地よく、突き刺さるような孤独感に覆われた Alone とは対照的に、曲も歌詞もポジティブで、聴き終えた後に爽やかさが残ります。

 

ジャケットに写る2人の美人は、言うまでもなくウィルソン姉妹本人です。黒髪が姉でVoのアン、金髪が妹のナンシー(G)。当時から18年が経過した今も HEART は活動しているようです。ちなみに、下のリングが、現在のナンシーの画像。

  

http://www.flickr.com/photos/yahoocleveland/6075874503/in/set-72157627383394767

 
お歳を召してもなお、依然衰えぬ美しさ。これを見ると、お姉さんに対する興味も俄然膨らみます。さて、お姉さんは...

 

http://www.flickr.com/photos/yahoocleveland/6076410086/in/set-72157627383394767 

 

 

あれっ! 間違えた。何でマツコ・デラックスが出てきたんだろ。

 ...

 

... いや待てよ。よく見ると、隣にいらっしゃるのは紛れもなく妹のナンシー...

ということは...

 ...

 

 

 

 

http://www.flickr.com/photos/yahoocleveland/6076407582/in/set-72157627383394767 

 

お姉さん ....
幸せすぎたのか、それとも、80年代のコマーシャル路線がよほどストレスだったのか、...

いずれせによ、この18年のどこかで、ご自身の内に潜んでいた何かが確実に臨界点を越えたようだ

 

 

   
それはさておき、自分にとって1993年という年は、人並みに将来のことを考え、悩んだ時期であり、今振り返ってみても、これまでの人生で最もつまらなかった年として記憶されています。何をして、どんなことを考えていたのかは覚えているのですが、楽しかった出来事をまったく思い出せません。翻訳という仕事は、将来の選択肢の1つとしてすでに持っていましたが、具体的にイメージすることはできず、「翻訳なら、人に使われずに生きて行けそうだ」という浅はかな想像に耽る程度でした。私は何でも1人で計画して行動したいタイプで協調性に乏しく、人から指図を受けることに苦痛を感じる性格だったので、会社員は無理だという自覚があったのです。かといって自ら起業するような意欲やアイデアがあるわけでもなく、どうやって生きていくのが自分にとって最も幸せかを悶々と考えて過ごしていました。

 

HEART の曲は、そんな当時の悩みに答えを出してくれたわけでも、そんな自分を後押ししてくれたわけでもありませんが、心地よい音楽に耳を傾けている分には、そんなつかみどころのない悩みや苛立ちから解放され、束の間の安息を得ることができたのでした。

 

今は当時と違ってインターネットがありますし、20歳そこそこの頃に比べれば多少の人生経験を積んでいますので、現実逃避手段として音楽を聴くことはほとんどなくなりましたが(もっとも、今の現実は、逃避したくなるような醜いものではありませんが)、それはすなわち、現在の出来事や経験とシンクロする曲がないということであり、20年後には、今のことを音楽とセットで思い出すようなことも少なくなるのでしょう。それはそれで少々寂しいような気もします。

 

少々蛇足なのですが、当時私は、In Walks The Night という曲名の意味を「夜の散歩のとき」と解釈していました。曲中の The night just walked in という一節からようやくタイトルの意味を理解し、英文法における「倒置」という技法の本質を実感したのは、ずいぶん経ってからです。そして同時に、walk という動詞が必ずしも人や動物の「歩行」だけを意味するのではなく、「ゆっくり進む」という比喩的な意味でも使えることも学んだのでした。

 

「まあまあ、じゃないかな。」

 

In Walks The Night にまつわる当時の自分の悩みに対する現在の心境です。翻訳を取り巻く環境は10年前と比べてはるかに厳しくなっており、将来の不透明感も増していますが、現在の自身の生活や仕事が、当時の悩みの延長線上にあることは明らかであり、その悩みが起点となり、自らの意思決定の積み重ねによって、現在の自分をゆっくり、じわじわと作り上げてきたということを、今はっきりと認識できるからです。

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