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I'm Gonna Sing The Blues / VOW WOW

カテゴリ : 
音楽
執筆 : 
ellersley 2010-12-2 7:10

I'm Gonna Sing The Blues / VOW WOW

 

 

 

words: John Pearson / 人見元基
music: 山本恭司

 

 

 

I can feel, the time and the place
It was real, an all or nothing face

 

I can hear, what'cha gonna do
It was near, 'cos we grew up on you

 

 

 

After glow, it really made my mind
Now I know, just what the faces tried to find 

 

 

 

I'm gonna sing the blues
Like you used to do
Not so far away
Now I can say
I'm gonna sing the blues
Make it nice and slow
Let the feeling glow
The joy and the pain
Like a lazy day

 

I can see, the club and show
You were right, the crowd were in the know

 

  

Come the nice, means just the same
Can't you hear me, oh, can't you hear me cry

 

 

After glow, it really made my mind
Now I know, just what the faces tried to find 

 

  

 

I'm gonna sing the blues
Like you used to do
Not so far away
Now I can say
I'm gonna sing the blues
Make it nice and slow
Let the feeling glow
The joy and the pain
Like a lazy day

今でも感じられる あのとき、あの場所を
それは、すべてを賭けた本気の顔だった

 

今でも聞こえる
「どうするんだい?」 というあなたの声が
その声は いつも身近にあった
ずっとあなたのもとで育ってきたから

 

過ぎ去った黄昏が
僕の心を決めてくれた
わかったんだ
皆が求めていたものが

 

ブルースを歌うよ
以前のあなたのように
そんなに遠い昔じゃない
そう ブルースを歌うんだ
ナイス&スローなブルースを
感情の赴くまま
喜びも苦しみも
気だるい一日のように

 

今でも目に浮かぶ
あのクラブの光景が
あなたの云うとおり
観客はみんなわかっていたんだ

 

あの心地よさがよみがえってくる
僕はこれがやりたかったんだ
聞こえるかい 僕の叫びが

 

過ぎ去った黄昏が
僕の心を決めてくれた
わかったんだ
皆が求めていたものが

 

ブルースを歌うよ
以前のあなたのように
そんなに遠い昔じゃない
そう ブルースを歌うんだ
ナイス&スローなブルースを
感情の赴くまま
喜びも苦しみも
気だるい一日のように

 

  翻訳: 中村泰洋


VOW WOWは、80年代に活躍した、知る人ぞ知る日本のハードロックバンドです。バンドに関する詳しい情報は【ウィキペディアの該当サイト】を見ていただくとして、この曲に関する蘊蓄を少々披露させていただきましょう。

 

発表されたのは1990年、「Mountain Top」というアルバムのボーナストラックとして収録されていました。このアルバムは、私が高校2年生のときに、生まれて2番目に買ったCDで、今でも私のお気に入りの1枚です。このアルバムには、ボーナストラックが2曲収録されており、買った当時はもう一方の「Tell Me」が目当てで、こちらは少々退屈な曲という印象を持っていました。私がこの曲の良さをしみじみと感じるようになったのは、それから10年くらい経ってからです。そして、さらに10年経った今、改めて聴いてみても、やはり素晴らしい曲だと実感します。10年前に初めてWebサイトを作ったとき、最初に紹介したのが実はこの曲でした。

 

素晴らしいのは曲だけはありません。歌詞もまた出色です。私はこの歌詞から、高校生のときには絶対に理解できなかった大人の世界観を見出すことができます。ご覧のとおり、大人としてのある種の決意が述べられているのですが、「さあ、やってやるぜー!」みたいな意気揚々とした感じではもちろんなく、何かを悟った後の穏やかな気持ちの中で確かな決断が下されたという印象です。You というのは、おそらく父親なのでしょう。自らのキャリアを追求し、それなりの成功を収め、評価も受けたけど、その過程ではいつも父親の存在があって、最後の最後に、父と同じ道をたどることを決心する。サビの部分の「父のように、感情の赴くまま、気だるい一日のようにブルースを歌うことに決めた」というメッセージからは、父親に対する深い尊敬と感謝の気持ちが優しく伝わってきて、聴いているこちらまでもが穏やかな気分になります。また、ほぼすべてのヴァースできれいに韻を踏んで心地よい音律を生成している点も、メッセージの良さを一層際立たせているように感じます。

 

東京外語大卒で、現在は高校の英語教師という異色の経歴を持つヴォーカルの人見元基大先生は、日本最高のヘヴィメタルシンガーと言われる素晴らしい歌唱力をこの曲でも惜しみなく披露しているのですが、そのように呼ばれることには不満があったようで、この曲には、そのあたりの心情も反映されているのだろうと思います。

 

人見大先生以外のメンバーは、山本恭司(G)、新美俊宏(Dr)、厚見玲衣(Key)、マーク・D・グールド(B)。日本人メンバーは、各パートにおける最高峰の日本人プレーヤーといって良いでしょう。世界に目を向けても、山本恭司ほどエモーショナルに聴かせるギタリストを私は知りません。何かをやりきった後に残る虚脱感や、その上で決断した晴れやかな気持ちをこれでもかという程に伝えてきます。もう「素晴らしい」以外の言葉が見つかりません。

 

この曲を聴いて、何か昔どこか聴いたことがあるよう気がした方、その記憶は合っています。【スキーのVictoriaのCM】に使われていました。ライバルのアルペンが広瀬香美の「ロマンスの神様」で絶好調でしたので、マーケティング的には完全に失敗だったのだと思いますが、シブい選択です。

 

音楽画像のオープニングロールに流れる日本語訳詞が、明らかに当時の私の翻訳のパクリなのですが、私もこの方の画像を勝手に貼り付けてますので、おとがめ無しとさせていただきます。

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